QuickSight の管理者ユーザーをたくさんつくってしまったので月が変わったタイミングで整理されるか検証してみた
いわさです。
先月 Organizations の不要そうな IAM ユーザーやロールを整理していたのですが、そこからフェデレーションされている QuickSight の管理者が存在していることを忘れていました。
結果として一時的に月内の作成者が2人になってしまったのですが、その後ユーザー削除し、止まらない日割り料金を眺めていました。
そう、QuickSight のユーザーは削除しても月末まで料金が発生するのです。
良い機会だと思い、追加の QuickSight 作成者ユーザーが日割りでどう計算されるのか、削除したあと月を跨ぐとどうなるのかを検証してみましたのでご紹介します。
本記事は2022年8月1日時点のQuickSight料金計算の挙動を検証したものになります。閲覧時の最新仕様とは限らないのでご注意ください
経過
7月21日
やべえ、個人アカウントで追加のQuickSight作成者をプロビジョニングしてしまった
— いわさ (@Tak1wa) July 21, 2022
そして次に何を思ったのかルートアカウントで QuickSight へプロビジョニングしてしまい、もう存在しないロールに紐付いている管理者ユーザーと、セキュリティ上使いたくないルートユーザーに紐付いている管理者ユーザーが存在している状態になってしまいました。
管理者・作成者は月額料金になっています。
とりあえず月末までは料金が発生することが確定したので、月末までは作成者追加時に得ることが出来る SPICE を利用することにしました。
ちなみに月末までのコストは以下のようになっていました。
月途中の追加した日から日割りで料金が発生します。($24 / 31日 ≒ $0.77)
「7月31日までに消せばいいや」
8月1日 朝
すっかりそのことを忘れていて、8月1日を迎えました。
さらに、何を思ったのか 新しい IAM ロールで QuickSight へアクセスし、また管理者をプロビジョニングしてしまいました。
しかも今度は、8月1日なので1ヶ月フルで追加の作成者2人分の料金$48が発生することに。
「おいおい、うそだろ」と思いながらサブスクリプション画面を見てみると月次請求ユーザーが3人になっていました。
しかし、よく考えたら今は朝の5時です。
朝の5時になぜ QuickSight を触っているのかは謎ですが、JST だと8月1日でも UTC なら7月31日なのではと思い直しました。
そして、3人の管理者(作成者)のうち2人(ルートユーザー、存在しないロール)を削除し、1人の状態にして UTC で日付が跨ったタイミングでどうなるのかを観察してみることにしました。
8月1日9時(JST)
サブスクリプション画面を確認してみると、以下のように無料ユーザー1人のみに無事反映されていました。
実は以前、ユーザー作成時のSPICEについて似たような検証をしたことがありました。
その際はユーザーの料金には注目していなかったのですが、SPICE の扱いにおける 月末の扱いが UTC であることがわかっていました。
まとめ
本日は、QuickSight の管理者ユーザーをたくさんつくってしまったので月が変わったタイミングで整理されるか確認してみました。
今回の一連の経過で実証出来た情報をまとめます。
- プロビジョニングされる作成者
- スイッチロールでプロビジョニングされたユーザーを削除すると、同名のロールで再作成しても別のユーザーとして扱われる
- ルートユーザーでもプロビジョニング出来る
- 料金について
- 作成した時点から日割りで料金が発生する
- 月途中で管理者を削除したとしても月末までは料金が発生し続ける
- UTC の月変わりのタイミングで月内の請求はリセットされるので、削除した作成者の数はJSTだと毎月1日の9:00に反映される
QuickSight は月単位の料金が多くて、どのタイミングでプロビジョニングすれば良いのか悩ましいところだと思うのですが、上記を参考に月末にプロビジョニングして翌月JST9:00までに削除すれば日割りの料金で済むことがわかりましたね。複数ユーザー検証時の参考にして頂ければと思います。